NMNから変換されるNAD+が減少すると起こる病気とは?

NAD+(ニコチンアミド・アデニンジヌクレオチド)は老化を抑制する遺伝子(サーチュイン)を活性化させて加齢の速度を遅らせると言われています。
この加齢によって次第に減少してしまうNAD+の量を保つことが、老化を食い止めるキーになると考えられています。

NMNを身体に取り入れることでNAD+へ変換されて補充することができますが、もし補充できずに老化が進んだ場合、どのような病気が起こることを想定できるのでしょうか?
今回はNAD+が減少することによって起こると考えられている病気をいくつかまとめました。

代謝疾患

毎日の食事で摂る栄養素は、体内で必要な脂肪、糖質、タンパク質などを作ったり燃焼して活動するエネルギーにしています。
これらの一連の働きを「代謝」といい、多くは老化・加齢に伴いNAD+の量が低下することで代謝の働きに障害が起こることで以下の病気が生じると考えられています。

・糖尿病
・高血圧
・脂質異常症(コレステロール、中性脂肪が高い)
・脂肪肝 などがあります。

これらは動脈硬化と関係していますので早期の治療が必要になり、脳梗塞、心筋梗塞、狭心症、閉塞性動脈硬化症などの発症を未然に防ぐことが重要になってきます。
一般的に年齢と共に起こりうる病気が代謝疾患です。

認知症

認知症は脳の働きの低下が原因となって起こる症状や状態のことです。
主に脳の働きの低下によって起こる症状と、環境や体験、気質によって表れる症状があります。
認知症にはいろいろな症状がありますが、老化による物忘れと認知症は違います。

認知症高齢者の約60~80%がアルツハイマー病です。
アルツハイマー病は大脳の側頭葉「海馬」が萎縮します。
最近の出来事を忘れることから始まり、徐々に進行して錯乱が強くなっていき、記憶以外の精神状態の障害、言語使用と理解など日常生活に支障が生じるようになります。

NDA+が十分に形成されないと細胞の回復が活性化されないので、脳の機能が弱くなって寝たきりになります。
ですが、認知症は治療によっては進行を緩やかにすることが可能です。
NMNを取り入れることでNAD+の量を増やし、将来的には改善することができるようになるかもしれません。

腎臓疾患

腎機能は加齢に伴い低下するので、慢性腎臓病は一種の老化疾患と考えられます。
NAD+が減少することで老化が進むため、当然起こりうる病気の1つと言えます。

腎臓の病気は症状がわかりにくいことが多いのですが、「むくみ」「血尿」などは気づきやすい初期症状です。
血液をろ過している腎臓の糸球体が障害を起こすと十分ろ過をすることが出来なくなり、余分な水分や塩分を排泄できず手・足・顔などがパンパンに腫れてしまう「むくみ」が起こります。
また、糸球体に何らかの障害が起こると尿に血が混じる「血尿」も起こします。
血尿では「タンパク尿」をともなうことが多く、「血尿」や「タンパク尿」は尿検査によって調べることができます。

腎臓機能の低下は血液検査で判定されます。
症状が悪化すると高血圧などの合併症が現れ、それにより更に腎臓機能が低下します。
病気の進行に伴い多発性のう胞腎(PKD)が現れ腎臓が大きくなり、脳動脈瘤できやすくなり命を落とす危険性が高くなりますので注意が必要です。

病気の予防のためにNMNを取り入れることが重要

NAD+が減少することで老化が進み健康に悪い影響を与えていきます。
残念なことにNAD+を直接取り入れることはできませんが、代わりにNMNを摂取することによって細胞の回復を促すサーチュイン遺伝子を活性化させて加齢の速度を遅らせることが可能と言われています。

NMNはサプリメントとして取り入れることができるようになりました。
まだまだ分からないことも多い加齢やNMN研究ですが、病気の予防のために日々の生活にNMNサプリメントを継続的に取り入れることがポイントになってくるかもしれません。