2011年、ワシントン大学医学部の今井眞一郎氏を中心としたチームにより、NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)の存在が明らかになりました。
NMNはビタミンB3の一種であり、あらゆる生物の細胞の中に存在しています。
NMNは体内でエネルギー代謝に欠かせないNAD(ニコチンアミド・アデニンジヌクレオチド)に変化しますが、加齢に伴いNADが体内で作られる量が減少していくとされています。
NMNは7種類ある全ての長寿遺伝子(サーチュイン遺伝子)を活性化すると言われており、若返りや抗老化作用が期待できる物質として注目されています。
NMNはもともと自然の食物にも含まれています。
例えば枝豆、ブロッコリー、アボカド、きゅうり、トマトや牛肉などにも微量が含まれています。
しかし、食べ物から摂れる量は少量であり、年齢を重ねると体内のNMN量は少なくなってしまいます。
NMNを摂るにはサプリメントが一番です。
今井教授の研究では、マウスにNMNを投与したところ、通常のマウスと比べると加齢によるエネルギー代謝の低下や臓器の機能低下を抑え、糖尿病などの加齢による病気が改善がされるなど多くの効果が発表されています。
つまり若返りの効果があったと言って良いでしょう。
現状ではマウスによる動物実験ではありますが、この結果からヒトでも若返り効果が期待できると言われています。
糖尿病、アルツハイマー、心不全や腎不全など様々な疾患に効果があることが期待され、今もなお研究は続いています。
少なくともヒトによるNMN摂取は問題ないことが確認されていますので、NMNに抗老化作用を期待して飲み始めている人が増えているようです。
このような経緯から今、世界中の注目を集めているNMN。
老化現象を遅らせる効果を期待する人や、老化に伴う病気の対策としてNMNを日常的に摂取する人が増えています。
超高齢化社会を迎える日本において、今もっとも注目されているサプリメントがNMNです。
NMNによってどのような未来がもたらされるのか、今から取り入れている人とまだ足踏みしている人の差は近いうちに明確になるのかもしれません。